私の中高の大先輩のBCGの代表をされている御立さんが経営思考の「補助線」という本を書かれていて(恥ずかしながらまだ読んでいませんが)、補助線というキーワードは心にずっと引っかかっていました。
補助線は図形の面積などを求めるときに、線を引いてみて、うまく求めるために使ったのですが、コンサルタントになってからは別の使い方-現実の理解と予測-に活用しているように思います。
例えば、様々な点のデータから近似線(直線、曲線)を描く。これは一見、関連性のないデーターが何を示しているかくっきりと描くことができるようになります。売上や利益が年度でばらつく企業が、成長しているのかどうなのかは近似曲線や周期性のある外部要因を補助線としてひかなくては正確な理解ができません。
また、予測のイメージとしては、日本株にドル円チャートを補助線として描くと、短期的な株価が今後どう動くのかが不思議な程予測の精度がよくなることがわかります。特に、短期的な予測にかなり効果があるように思います。
とにかく、現実はとても複雑です。それをいかに補助線をうまく引くかというのはコンサルタントの一つのセンスだと思います。